ボビンレースの世界


16世紀にヨーロッパで始まったと伝えられているボビンレースは華麗なるがゆえに今日でも多くの女性達の気持ちを優しく包み込んでいます。 「ボビンレース」とは木製の小さなボビンに麻糸や綿糸を巻き、そのボビンを両手に持ち、左右に交差させて、様々な模様を編み上げてゆく手工芸作法のことです。中でもベルギーのフランドル地方「フランダースの犬で有名」が優れた作品を次々と生み出し、有名になってゆきました。 また、ブラッセル、ブルージュ、メッヘレン、アントワープ、バンシュ、リールなどの町でも技巧に富み、歴史に残る特徴のある作品を残しています。現在、その貴重なテクニックをもう一度じっくり学ぶということは、スピードと大量生産の現代社会では、最高の贅沢なひとときです。私は人形の服へ贅沢に編んで使用しています。

こんなもの作ってどうするの?と思われる方もいるかもしれませんね。でも、 こういう非実用的なものに心の、 ゆとりってあるのでは無いでしょうか。ワッフルを作ってボビンと人形服を作る。色々な国へ売上金の一部を寄付したりしていますが私にはこの時間が至福の喜びです。

ベルギーワッフルについて

生地を二つ折りにしてクリームをはさんだ昔ながらのものは、アメリカンタイプの「ソフトワッフル」といいます。最近、お店に行列ができるほど人気のベルギーワッフルは、素朴な味わいで、形もまったく違いますね。このベルギーワッフルは、ベルギーのリエージュ地方で生まれ、昔から“ベルギーのお母さんの味”として親しまれてきたヨーロッパ伝統の食べ物です。焼き型によるデコボコの格子柄があり、イーストを使っているので、外はカリっとし中はふんわりしているのが特徴です。

食べるとザラっとした感じがしますが、これはベルギーのパールシュガーという粒の大きい砂糖を使っているからです。この砂糖は溶けにくいので、焼き上がってもザラザラ感が残るのです。このベルギーワッフルにはふたつのタイプがあります。ひとつは元祖「リエージュタイプ」。これは、格子柄が大きくて溝が深く、甘味がしっかりついているのでそのまま食べます。もうひとつは「ブリュッセルタイプ」。こちらは格子柄が小さくて溝も浅く、薄味なのでアイスクリームやフルーツなどのトッピングをのせて楽しみます。日本では大阪の会社が1986年に製造販売を始めていますが、ブレイクしたのは、最近この会社が新宿にオープンした店「マネケン」の人気がきっかけのようです。アツアツを歩きながら食べるスタイルが、若い世代の感覚にぴったりだったこともあるでしょう。 でも私の好きな「Yaskoのワッフル」が日本での「元祖ワッフル」となるのです。表参道あたりには、「Yaskoのワッフル」の店があり、ゴールデンウィークともなると、「Yaskoのワッフル」を食べたい人が長蛇の列。何しろ「Yaskoのワッフル」は流行のワッフルを一番最初に売り出した「老舗」ですから、このワッフルこそが本物のワッフルなのです。
真似の出来ない最高に美味しいワッフルです。

尾道では映画でも有名な

茶房こもんのワッフルが御勧めです。
お薦めデザート

大分市 La Croisette 

「アイスコーヒーぜんざい」
厳選された手作りアンと、取れたての卵と生クリームだけで作られた
濃厚なバニラアイスに、こだわりの美味しい水と厳選したコーヒーを入れた、
今までに出会ったことのない味に感激する事うけあいです。
テレビでも全国的に紹介されました。海の眺めも最高ですよ。

絶品です。
ボビンレース入門


レース作品
ここでは私が織ったレースを紹介します。全くの初心者が作った物なので、お見苦しい物もあるかと思いますが、そこはガマンして見てやって下さいね。文字だけなのでどこまで伝わるかわかりませんが、簡単な解説をつけました。もし興味がありましたら、
別コーナーに本の紹介をしましたので、そちらも見て下さい。では はじまり はじまり・・・。
ハットピン
良く立ち寄る書店のギャラリーで、ボビンレースを展示してあったのが、事のはじまりでした。名前はずっと昔に聞いた事はあったのですが、実物を見たのは実はこれがはじめて、カメラを持ってなかったので写真は残ってませんが、華麗で繊細なレース達に魅せられてしまいました。そこでこんな身近に教室がある事を知りました。ウットリと見とれていた私に「講習会がありますので、良かったら来て下さいね。」と教室の方に誘われて、初めて作ったのがこの「ハットピン」です。初めて触る用具などなど、もう初めてだらけで何が何だか・・・、少しわかったかな? と思いかけた所で終わった半日でした。実は自分で作ったと言うより、かなりの部分を手伝って頂いて、やっと出来たいうのが本当の話です。何しろ間違えて織っていてもわからず、先生に言われて気がつき、ほぐして頂いてまたそれから・・・というのを何度も繰り返しましたから・・・。でもはじめてトライした物が完成した喜びは大きく、次の教室にも本格的に参加させて頂く事になりました。花の形にまとめてから、アートフラワー用の硬化スプレーで固めてあるので、しっかりしています。糸はレース糸の80番、ボビンは22本(11組)使っています。
練習 1
さて、いよいよ練習がはじまりました。まずはボビンに糸を巻く事から教わり、糸を巻いたボビンをピンで台に打ちます。これはパセ又はリネンステッチハーフステッチという織り方です。一番左側のボビンを2本づつ両手に持ちます。左上のボビンの糸を上にする事をクロワゼ又はクロス(交差)と言い、反対にする事をトルネ又はツイスト(ねじり)といいます。これはどんなレースでも使われる基本中の基本です。手に持った真ん中の2本のボビンをまず交差、次に残りの残りの2本をそれぞれねじり、また最初の交差をして、左手の2本を放し右手の2本を左手に持ち替えて、また右の2本のボビンを右手に持ち、交差、ねじり、交差を繰り返します。一番右側まで来たら、今度は左に向かって進めます。こうすると写真の様な織り目が出来上がります。ちなみに写真は横になっていますが、実際には上から下へと織り進みます。これから使われているのは、スエーデン製のボッケンと呼ばれる専用糸の60番です。
練習 2
これはドゥミ・パセ又はハーフステッチという織り方です。先ほどの織り方交差、ねじりを繰り返したものです。斜めに糸が進んで行きます。誰かが寝たあとのハンモックみたいでお見苦しいですが、本来この織り方は、他との組み合わせて織られる事が多いため、こうなってしまうそうです。
これも写真は横になっていますが、実際には上から下へと織り進みます。
練習 3
パセ・トルドュ又はリネンステッチと呼ばれます。ドゥミ・パセを2回づつ繰り返すとこんなガーゼの様になります。細かくてしっかりした織り目になるため、主に端に使われる織り方です。これも写真は横になっていますが、実際には上から下へと織り進みます。ちなみにハットピンはこの1から3までの織り方で作られています。しばらくはこの3種類の織り方で,私のレース作りは続きました。
ドイリー 1
やっとレ−スらしい作品になりました。模様の部分はドゥミ・パセとパセを繰り返して作られています。端の部分はパセ・トルドュです。ドゥミ・パセからパセへ移る前にそれぞれにねじりを入れておく事も教わりました。実はこれはやり直しまして、1枚目はとても人には見せられない状態でした。
実際には次のドイリーその2の次に作ったものです。ボビンは30本(15組)使っています。
ドイリー 2
その1の応用なのですが、中心部とまわりの模様が違うので,別々に織りながら合体させつつ、織り進んで行きました。そのために間違えては戻り、また織り直し、を何度繰り返したことか・・・、数時間やっても数センチしか進まない日もあって、私って向いてないのかな?と感じた日もありましたし。でもそんな日はやめて、また別の日にはじめるようにしました。進んだり戻ったり、これって人生と似てるなァ・・・、なんて事もしみじみ感じました(笑)。でもそんな思いをしたものって完成した時の喜びは大きいですね。はじめと終わりの糸のつなぎ方も教わりました。大きさはドイリーその1より少し小さめの直径15センチです。これもボビンは30本(15組)使っています。
道具・本
ボビンレースには,他の手芸や洋裁とはまた違った道具が使われる事が多いです。特にボビンレースの本は翻訳や自費出版を含めてもまだ10冊位しかないそうです。興味をもたれた方、私の持っている道具や本を紹介しますので、参考になさって下さいね。
どの本も基本からわかりやすく解説されています。
私の道具たち
ボビンレース作りには、なくてはならない道具です。下に敷いている紺色の丸い台はクッサン又はピローと呼ばれる織り台です、真ん中が少し高くなっています。専用のクッサン台もあるのですが。日本人の体型向きではないそうで、私はアイロン台の上に乗せて使っています。他にボビン入れ,ピン,ピンクッション、ボビン、レース針、穴あけ器です。ボビン入れとピンクッションは私のお手製です。
型紙
レース作りはまず型紙作りからはじまります。まずハガキ位の厚紙を織り台の上に載せ,その上に本などに載っているプりッキング(実物大型紙)を織り台の上に載せ、動かないようにピンでしっかりと
止め,穴あけ器でポツポツとあけて行くと、このような型紙が出来あがります。
NHK婦人百科 ボビンレース
福山有彩氏著、発行は日本放送協会出版です。昭和63年発行なので(私の持っているのは平成7年発行の4刷)私の持っている本の中では一番古く発行された本です。今でもボビンレースの入門本として重宝されているそうです。そのせいか糸も比較的手に入れやすい、レース糸を使っていますし、
ボビンや織り台の作り方も紹介しています。
華麗なクラシックレース ボビンレース
光平一子氏著、発行は日本ヴォーグ社です。1995年発行で、私が一番はじめに買った本でした。そのためか、あまり厚くないのも手伝ってか,ちょっとわからなくなった時に見るのがまずこの本です。
色分けされたテクニック図も見やすくおすすめします。
ヨーロッパの各地をめぐるボビンレース集
志村冨美子氏著、発行は文化出版局です。2000年に発行されたので、まだ比較的入手しやすいと思います。作者のボビンレースとの出会いからはじまり、ヨーロッパの各地をめぐるレースのお話も載っていて親しみを感じる本です。見るだけでも楽しめます。
これも色分けされたテクニック図も見やすくおすすめします。

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